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教育 研究

[イベント]第101回C-Bioセミナーを開催します(5/22)

第101回C-Bioセミナー
ヒストンアセチル化修飾による植物の環境ストレス応答機構とその制御

 近年世界各地で頻発する急激な気候変動は、作物の収量低下など農業生産への被害を深刻化させています。そのため、植物の環境ストレス応答の理解と環境ストレス耐性を強化する技術開発が世界各国で進められています。代表的な手法として、ストレス耐性を強化するための有用遺伝子を探索し、同定した遺伝子導入によりストレス耐性を強化する試みがこれまで進められてきました。しかし、導入した遺伝子を恒常的に発現させてしまうと、ストレス耐性を強化する半面、生育阻害などの農業生産における不良形質を誘導してしまうケースが多く見られます。つまり、恒常的なストレス応答の誘導を避け、可逆的にストレス応答を制御できる技術が求められています。演者は、化合物により活性調節が可能であることが知られているエピジェネティック制御に関わる酵素に着目し、可逆的にストレス応答を操作する研究を進めています。 本講義では、数あるエピジェネティック制御のうち、演者らが携わったヒストンアセチル化修飾による環境ストレス応答機構の解明を進めた研究を紹介すると共に、その動作原理やエピゲノム制御による環境ストレス応答操作を目指した研究と今後の展望について紹介します。


講演者:上田実 博士(理化学研究所 環境資源科学研究センター)

【日 時】5月22日(月)14時20分~15時50分
【場 所】オンライン
【お申込】 こちらからお申込みください。
【申込期限】5月19日(金)15時

【問合せ】
宇都宮大学 バイオサイエンス教育研究センター
Mail:c-bio※cc.utsunomiya-u.ac.jp
(※を@に置き換えてください。)
植物分子農学研究部門HP