トピックス

メディア 研究

[プレスリリース]眼球運動および両手協調運動を組み合わせたトレーニングは アスリートのバランスを即時的に安定させる ―ウォーミングアップやコンデショニング調整としての活用に期待―

 筑波大学(研究当時、現常葉大学)の坂入洋右教授、宇都宮大学共同教育学部の松浦佑希准教授らの研究グループは、眼球運動および両手協調運動を組み合わせたトレーニングによって、アスリートのバランスを即時的に安定させることを見出しました。

 アスリートを対象としたバランストレーニングは、機能的パフォーマンスの向上のみならず、怪我のリスクを軽減させる観点からもその重要性が示されています。
 同グループの実験では、健康な大学生アスリート30名を対象とし、1. 眼球運動、2. 両手協調運動、3. 眼球運動と両手協調運動を組み合わせた運動(1+2)を約5分間実施しました。組み合わせ運動については、追跡運動(1つ)と適応運動 (2つ)、同位相の両手協調運動 (2つ)と逆位相の両手協調運動 (1つ)実施しました。その結果、3. 眼球運動と両手協調運動を組み合わせた運動は、バランス時の偶発的な大きな揺れを減少させ、姿勢の安定性を即時的に高めることが確認されました。1. 眼球運動および2. 両手協調運動を独立して実施した場合も、バランス時の偶発的な大きな揺れについては、即時的に減少させることが確認されました。
 この研究から、眼球運動および両手協調運動はバランス時の偶発的な揺れを即時的に減少させること、それらを組み合わせた運動ではさらに姿勢の安定性を高める効果があり、アスリートの即時的なバランス調整方法として有効である可能性を示しました。

 本成果は、7月17日に学術誌「Open Access Journal of Sports Medicine」に掲載されました(オンライン版で公開されています)。

プレスリリースの内容はこちらをご覧ください。


【お問い合わせ】
共同教育学部
准教授 松浦 佑希
TEL: 028-649-5378
E-mail: yuki-matsuura※cc.utsunomiya-u.ac.jp
(※を半角@に変更してください。)

【関連リンク】
研究者総覧 松浦 佑希 准教授
共同教育学部ホームページ