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[プレスリリース]メグスリノキ抽出物に含まれる抗酸化性天然物の構造が明らかに
宇都宮大学農学部応用生命化学科の二瓶賢一教授は、宇都宮大学大学院地域創生科学研究科の島影凌さん(博士前期課程修了)及び東京農工大学大学院連合農学研究科の岩舘丈央さん(博士後期課程修了)とともに、メグスリノキ(Acer nikoense)の抽出物に含まれるフェノール配糖体に着目して、その有機化学に関する研究を行ってきました。
その結果、ソンネルフェノリックC及びトリポダントシドなど複数のフェノール配糖体の有機合成に成功しました。また、チロシナーゼとビタミンCによるレドックス反応により、メグスリノキの成分であるエピロドデンドリンから、ソンネルフェノリックCが生成することを明らかにしました。さらに、もともとミソハギ科植物に含まれているソンネルフェノリックCの構造を、天然物としてはめずらしいD型ではない配糖体であると訂正しました。
これらの成果は、2024年4月16日、学術誌「Tetrahedron」に掲載され、今後のメグスリノキの有効利用に関する有機化学的な研究に大いに貢献できるものと期待されます。
宇都宮大学構内のメグスリノキと有機合成した天然配糖体の構造
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研究者総覧 二瓶 賢一 教授
農学部応用生命化学科