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[プレスリリース]拡張現実内で複数人と行う運動が気分やオキシトシン分泌を高める-孤独を癒す運動様式としての発展に期待-
群馬大学共同教育学部の島孟留准教授、宇都宮大学共同教育学部の松浦佑希准教授らの研究グループは、拡張現実(AR)技術を用いて複数人とともに行う自転車運動が、健康な大学生の抑うつ気分を低減、唾液中オキシトシン濃度を増加させることを見出しました。
運動は心理的な健康に良い影響をもたらします。その効果は、個人スポーツに比べてチームスポーツで高い可能性やオキシトシンに媒介される可能性が示されています。
同グループの実験では、14名の健康な大学生に「運動なし」、「1人での自転車運動(Ex)」、「AR内での自転車運動(Ex+AR)」の3つの条件を課し、Ex+AR条件では、被験者のアバターがタブレット画面に投影され、他の10人のアバターと一緒にAR内での自転車運動を行うようにしました。各条件を10分間課す前と直後に、被験者の気分状態と唾液中オキシトシン濃度を評価した結果、Ex+AR条件でのみ、抑うつ気分の有意な低減や、唾液中オキシトシン濃度の有意な増加がみられました。Ex条件では、唾液中オキシトシン濃度の増加傾向がみられたことから、Ex+ARが気分やオキシトシン分泌を高める上で有効な運動様式であることが示唆されました。
今後、本研究成果を足がかりとして、孤独の解消に寄与する運動様式の開発や発展が期待されます。
本研究成果は、2024年7月1日に、「Physiology & Behavior」オンライン版で公開されました。
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【お問い合せ先】
共同教育学部 准教授 松浦佑希
TEL:028-649-5378
E-mail:yuki-matsuura※cc.utsunomiya-u.ac.jp
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【関連リンク】
研究者総覧 松浦佑希 准教授
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