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学生 研究

大学院生の坂口ひよりさんが比較免疫学会古田奨励賞を受賞しました

 宇都宮大学地域創生科学研究科博士前期課程2年の坂口ひよりさん(指導教員:岩波礼将 特任准教授・松田勝 教授)が、日本比較免疫学会第35回学術集会で口頭発表を行い、古田奨励賞を受賞しました。本賞は、比較免疫学会の学術集会において、一般講演の筆頭発表者の中から、講演要旨および口頭発表の両方を評価して選考されるものです。

 坂口さんは、令和6年8月30日から9月1日にかけて慶應義塾大学(神奈川県)で開催された日本比較免疫学会第35回学術集会にて、「メダカNK細胞は細胞内寄生細菌に対する感染防御に必要である」と題した発表を行いました。この発表では、魚類において詳細が未解明だったナチュラルキラー(NK)細胞の機能を、メダカを用いて明らかにした研究成果を紹介しました。

 本研究では、メダカにおけるNK細胞の同定、NK細胞を欠損したメダカ変異体の作製、および細菌暴露実験を通じて、NK細胞が細胞内寄生細菌に対する免疫応答に関与することを示しました。これらの研究成果は、魚類の免疫機構の多様性理解に貢献し、比較免疫学の発展において重要な意義を持つものです。また、坂口さんはメダカの腸内細菌と免疫系の相互作用についても研究成果を発表済みであり、学生生活の中でメダカの免疫細胞の機能解明に大きく貢献しています。


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